今年の夏は雨が多いですね。
7月下旬に台風、8月中旬に台風と長雨、9月も雨のスタートで、予報では１週間ほど雨模様が続きそうです。
昨年は収穫時期に一度も雨は降らず、数年前は8月はほとんど曇りか雨みたいな年もあったと記憶していますし、35度以上の猛暑日になるのはもはや普通という感覚ではないでしょうか？
今更、ほんとに今更ですが暑さ、長雨、天候不順の農作物への影響は避けられないでしょう。
梨でいいますと、今年は以前ご紹介した黒星病という表皮に黒い点々が発生する梨が多くみられました。主に幸水に発症するのですが、残念ながら、かおりでも見受けられるようになりました。通年、4月の開花後から7月中旬くらいまでは梨畑への薬剤散布（消毒）を定期的に行うことになっており、JA配布の要領に沿って各農家さんで実施していますが、それでも出てしまいます。かおりに至っては、果実袋を掛けているにも関わらずで、まるでシンに突かれたかのうようにはっきりとわかる黒点が点々としているものもありました。
黒星病はひどいものは出荷できませんが、１～２ｍｍ程度のものは味・食感などには影響がありませんので、梱包出荷させていただいておりますので、お知りおきください。
そして、豊水の蜜状化症状ですが、こちらも原因は分かっておりませんが、高温が続くと発症するといわれており、昨年は関東全体でこの密状化症状で廃棄される豊水が大量にあり、ほとんど店頭販売が出来なかったというところもあるそうです。最近になって、この密状化した豊水を加工利用するということも進められているようですので、近い将来、目にする機会が増えるかもしれません。
さて、かおりも収穫を始めて、1週間というところですが、もうピークを越えたくらいになってきましたので、今後は徐々に収穫量が減ってきます。早いです。ですが、この雨おかげで気温が下がり、色味の進行が止まるということもありますので、もしかしたら雨が降って良かったのかも知れません。
収穫は大変ですが・・・。