平塚16号・・・何のことでしょうか?
実は、当園でも栽培している「かおり」の正式名称になります。
他の果物でも同様ですが、梨も品種改良がおこなわれており、新しい品種も生まれてきます。「かおり」もその中の一つになるはずでしたが、試験栽培結果が思わしくなかったようで正式な命名登録はされなかったのです。
ですが、味は良く、年々人気の品種として定着してきていますので、他の品種同様に古木の伐採、苗木への植え替えということになるのですが、この「かおり」の場合は苗木ではなく、接ぎ木で増やしていきます。※細かくいうと苗木も接木になります。
冬の剪定時に、若い枝を保存しておいて、幸水もしくは豊水の幼木に接いでいきます。
うまくいくと、2週間ほどで接いだ枝から芽が出てきます。

元の木の枝を切ります 
割ります 
元の枝と同じくらいの太さのかおりの枝を15センチほどに切り、接ぎやすいように先端を削ります 
割ったところに差し込みます 
テープを巻いて補強します 
完成 
木の皮を剥がします 
剥がしたところに差し込みます 
約2週間後には芽が出ました!